＃9　成年後見制度って？　～終活から成年後見そして遺言相続まで～　行政書士　晴れの国法務事務所｜岡山県の街の法律家

今回から成年後見制度について解説していきます。

成年後見は晴れの国法務事務所でも携わっている業務です。

皆さんは成年後見についてどれくらいご存じでしょうか？

介護、福祉関係で働いている方のほうが、馴染みがあるかもしれませんね。

成年後見制度とは、認知症や知的障害、脳機能障害など

病気や不慮の事故で判断能力が不十分な状態の方を法律的な面で保護し、

自立した生活を支えるための制度です。

本人自身でできることは、本人に任せて良いのですが、本人だけでは

難しい法律行為

・医療契約、介護契約の締結

・預貯金の管理

・生命保険金の受領

・遺産分割協議

・不動産の売買

などを行う場合、後見人が本人を代理してこれらの手続きを行います。

そして家庭裁判所が、本人の判断能力の程度や個々の事情に応じて

最も適切と思われる後見人等を選任します。そこで選任された後見人等は、

家庭裁判所の監督を受けながら、本人に関する後見事務を行います。

この一連の手続きを総称して「成年後見制度」と言うのです。

次回は、成年後見の種類について解説します。